21時の映画館

映画と音楽とそれにまつわる日々

和訳:feel it still

私は映画館で泣いたり、笑ったりできないタイプだ。なんとなく周りが気になってしまう。どんなに感動的なシーンであっても、地蔵のように固まって我慢している。どんな修行だこれは。正直疲れるのでいっそ泣きたい。

 

と、そんな私だが、例外もある。

映画館でひきつるほど笑い(一応声は潜めたが)、中々笑い止むことができなかった作品がある。

 

それが、“Peter Rabbit

ポター婦人の原作は誰もが見聞きしたことがあるだろう、世界的な有名な絵本の実写化で、

ピーター役にジェームズ・コーデン、ドーナル・グリーソン、ローズ・バーン等が出演し、良くも悪くも話題を呼んだ作品だ。

 

この映画、とにかくくだらない。もちろん褒め言葉として。

 

全編通してくだらない笑いに包まれていて私は大好きなのだが、特に好きなシーンは

ドーナルグリーソン演じるトーマス(あの、絵本世界では一番の悪役であったマクレガーさんの甥っ子)の登場シーンだ。

 

トーマスは百貨店ハロッズの売場の責任者であり、日々昇進のために努力している。

 

そんな彼にある日上司から知らせが。

ついに昇進か!?と心を弾ませたのもつかの間、

なんと、昇進するのは努力を重ねた自分ではなく、上層部にコネのある同僚。

 

今までの努力が水の泡となったトーマスは、それこそ頭のネジが飛んだように、自分の作り上げた城とも言える玩具売場で暴れまわるのだ。

 

このシーンで流れる音楽が

portugal the man の“feel it still”

 

 

本来は、アメリカの大統領選を受け、民主主義と何かという若者の疑問を代弁したテーマ性のある音楽なのだ。この曲の意義については別の記事で詳細を書きたいと思う。

 

ある意味、コネ1つで昇進の決まった同僚を見て何が民主主義だバカヤローーという気持ちを表している…

のかもしれない。

 

それでは、今回は、この

feel it stillを和訳したいと思う。

 

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Can't keep my hands to myself

この気持ちを抑えることなどできない


Think I'll dust 'em off, put 'em back up on the shelf

奥底にしまっていたものを目につくところに再び引っ張り出す

 

In case my little baby girl is in need

Am I coming out of left field?

いつか自分の娘が必要とする時に備えて

自分は主流ではないと、告白すべきだろうか


Ooh woo, I'm a rebel just for kicks, now

そうだ、私は今にも蹴りを食らわす反逆者だ


I been feeling it since 1966, now

1966年以来、ずっと感じてきた


Might be over now, but I feel it still

時代遅れだとしても、私はまだ感じている


Ooh woo, I'm a rebel just for kicks, now

そうだ、私は今にも蹴りを食らわす反逆者だ


Let me kick it like it's 1986, now

1986年の出来事のように、私にも反撃させてくれ


Might be over now, but I feel it still

時代遅れだとしても、私はまだ感じている


Got another mouth to feed

家族が増え


Leave her with a baby sitter, mama, call the grave digger

子供をベビーシッターに預けて、母は後始末を頼む


Gone with the fallen leaves

Am I coming out of left field?

落ち葉と共に時間は過ぎ去るから

自分は主流ではないと告白すべきだろうか


Ooh woo, I'm a rebel just for kicks, now

そうだ、私は今にも蹴りを食らわす反逆者だ


I been feeling it since 1966, now

1966年以来、ずっと感じてきた


Might've had your fill, but you feel it still

君はもう満たされたかもしれないが、でも今でも感じているはず


Ooh woo, I'm a rebel just for kicks, now

そうだ、私は今にも蹴りを食らわす反逆者だ


Let me kick it like it's 1986, now

1986年の出来事のように、今、僕にも反撃させてくれ


Might be over now, but I feel it still

時代遅れだとしても、私はまだ感じている


We could fight a war for peace
(Ooh woo, I'm a rebel just for kicks, now)

私たちは平和のために戦えるはずだ

(そうだ、私は今にも蹴りを食らわす反逆者だ)


Give in to that easy living

Goodbye to my hopes and dreams

安らかな暮らしという誘惑で

抱いてきた希望と夢に別れを告げる


Stop flipping for my enemies

心の葛藤と戦うのを止めた


We could wait until the walls come down
(Ooh woo, I'm a rebel just for kicks, now)

私たちは壁が崩れるまで待てるはずだ

(そうだ、私は今にも蹴りを食らわす反撃者だ)


It's time to give a little to the Kids in the middle,

子供のために時間を費やしている

 

but oh 'til it falls

老い朽ちるまで、ずっと

 

Won't bother me

悩むのはもう止めた


Is it coming?

本当に訪れるのか?
Is it coming?

本当に訪れるのか?

Is it coming?

いつか来るのか?
Is it coming?

いつか来るのか?
Is it coming?

本当にやってくるのか?
Is it coming back?

戻って来るのか?


Ooh woo, I'm a rebel just for kicks, yeah

ああそうさ、私は蹴りを食らわす反逆者だ


Your love is an abyss for my heart to eclipse, now

今や、君の愛は私の心に影を落とす深い淵


Might be over now, but I feel it still

時代遅れだとしても、私はまだ感じている


Ooh woo, I'm a rebel just for kicks, now

ああそうさ、私は今にも反撃を食らわす反逆者だ


I've been feeling it since 1966, now

1966年以来、ずっと感じてきた


Might be over now, but I feel it still

時代遅れだとしても、私はまだ感じている


Ooh woo, I'm a rebel just for kicks, now

ああそうさ、私は今にも反撃を食らわす反逆者だ


Let me kick it like it's 1986, now

1986年の出来事のように、今、私にも反撃させてくれ


Might be over now, but I feel it still

時代遅れだとしても、私はまだ感じている


Might've had your fill, but you feel it still

きっとうんざりしているだろう、でも君もまだ感じているはずだ